眠りが浅い原因は、こんなに沢山ありました。

クッションを抱える女性

睡眠に関するトラブルにも色々あり、寝付きが悪いというタイプの他に、一応睡眠時間は充分確保したものの、夜間や早朝に目が覚める事もよく有り、グッスリと眠れたという熟睡感がなくて、どう考えても眠りが浅いとしか思えないタイプが有ります。

 

そんな風に熟睡感を得られない、眠りが浅い状況が何故生まれてしまうのか、そんな状況に陥らない為にも、その原因を拾い上げてみます。

 

●●●過度なストレス●●●

 

ストレス自体は誰にでもあり、又、適度なストレスは寧ろ必要です。生活に刺激や張り合いを与えてくれます。ところがそのストレスが、適度な状態から過度になってしまうと、自律神経を乱して、交感神経を優位にし、コルチゾールの分泌を促して眠りを妨げます。

 

●交感神経・副交感神経のバランスを司る自律神経●

 

自立神経とは特に意識しなくても活動している身体の機能をコントロールしている神経で、例えば、心臓が全身に血液を送るといった生体が生きるのに必要な活動を司る神経です。交感神経と副交感神経という2つの相反する神経から成り立っています。

 

一方の交感神経は活動時やストレス下で興奮・緊張している時に働き、瞳孔を広げたり、心拍数を増やしたりして、人体の覚醒度を上げます。他方、副交感神経は休息時やリラックス時に働き、脈拍を抑え消化を促す事で覚醒度を下げます。

 

夜就寝時には通常、副交感神経が優位になって、脳も身体も休息します。しかし、過度のストレス下に晒されると、夜の就寝時になっても交感神経の優位な状況が継続し、寝つきの低下や、眠りが浅い熟睡感の得られない状況を招きます。

 

●促されるコルチゾールの分泌●

 

コルチゾールとは、朝の分泌量が最も多く、午後は減少し、睡眠中は抑制される副腎皮質から分泌されるステロイドホルモンです。脳と身体を覚醒させる為に、血糖値を上昇させ、代謝を促進する作用がありますが、過度なストレスを受けると、分泌が促され増加します。

 

つまりストレス過度の状況では、コルチゾールの分泌量が増えて就寝時にも減少しきれない為に、寝つきが悪くなって、睡眠が浅くなってしまうのです。

 

●●●加齢●●●

 

加齢に伴って睡眠は浅くなり、夜間に目覚める回数も増えます。これは自然の成り行きです。但し、日中の活動にメリハリをつけ、夕方の昼寝を避ける事で睡眠の邪魔となる習慣を排除し、その結果、質の高い睡眠を得ている高齢者もいらっしゃいますので、注目に値します。

 

●●●眠りを阻害している日々の暮らし●●●

 

私たち人間が眠るのは生体時計機構で夜眠くなるからと、疲れて自然に眠くなるからの2パターンです。それを阻害する日々の暮らしは浅い眠りを招きます。

 

  • 普通の暮らしでは、昔と違って肉体的な疲労が足りず、充分に眠くならなくなりました。
  • 長い昼寝や夕方の仮眠が夜間の眠気不足の原因となり、睡眠を浅くします。
  • 入眠に効果的な寝酒は、数時間後、体内でアセトアルデヒドという物質になり、脳と身体を興奮状態にして、眠りを浅くします。
  • 夜食による血糖値上昇の是正に分泌されるインシュリンで起きる眠気によって寝ると、脳は消化器官に食べ物の消化活動を指揮する為に休めず、睡眠の質が低下します。
  • 夕食後のカフェイン飲料摂取は、覚醒効果により、寝る準備中の鎮静効果のある神経伝達物質アデノシンを抑制し、覚醒効果が4時間以上続く為に、眠りが浅くなります。
  • カフェイン飲料にはよく言われるコーヒーや緑茶以外にも、栄養ドリンク、エナジードリンク、コーラ、ココア、烏龍茶等も含まれ、又、リラックス効果で知られるチョコレートもカフェインが沢山含まれるので要注意です。
  • 昼間、日光を浴びると、夜、熟睡できるように、睡眠ホルモンのメラトニンが合成されるので、日光を浴びない生活では、眠りが浅くなります。
  • 一般的な家庭の照明は300〜500ルクスで、この明るさがメラトニンの分泌を抑制し、睡眠を浅くする原因の一つになっています。

心配しないで!眠りが浅いと感じていても大丈夫な事例です。

 

眠りが浅いと感じても、あくまでも主観的な感じであり、実際は正常な睡眠が取れていて、正確な睡眠深度を反映していない場合があります。心配性や完璧主義の方等は、睡眠に過剰に反応しがちです。以下は、眠りが浅いと感じる原因であっても大丈夫な事例です。

 

又、眠りが浅いと感じても、生活に大きな支障が出ていない場合、つまり日中の仕事等に眠気で支障を来たす等の実害が無ければ、特に気にしない方が良いでしょう。不必要に睡眠薬などを使うと、昼間、睡魔に襲われて、意欲や集中力の低下を招くこともあります。

 

●加齢により低下する睡眠の質●

 

加齢により眠りを導くホルモンのメラトニンは減少するのが当然で、年を重ねるにつれ、誰でも眠りは浅くなるのは、自然な変化で仕方がありません。ですから、昼間特に支障が出ていないようなら、例え眠りが浅いと感じていても特に気にしない方が良いでしょう。

 

眠りが浅いからと、長時間寝床で横になる人が居ます。若い頃8時間眠れていたから、5時間しか眠れないのは変だと、8時間寝床の中いる人です。こういったやり方は、かえって睡眠の質を低下し、眠りを浅くします。

 

加齢による睡眠の自然な変化を、薬で人工的に変えると、昼間の眠気やふらつきや転倒などといった別の問題を招きます。?昼間特に支障が出ていないようなら、例え眠りが浅いと感じていても特に気にしない方が良いでしょう。

 

●夢をよく見る●

 

夢の多寡で睡眠の質を評価することは出来ません。夢を見ても良い睡眠という事もあり、実は、私たちは毎日夢を見ています。通常は、夢の内容はすぐに忘れてしまうので気付かないだけで、覚えているのは、レム睡眠時に夢を見て覚醒したか、印象の強い夢だっただけです。

 

明け方になるとレム睡眠の割合が高くなるので、夢を見ている最中に偶然目覚めれば、夢を覚えていて当然です。この場合、夢を覚えていても、睡眠の質が悪いのではありません。夢をよく見ても、昼間特に支障がなければ、特に気にしない方が良いでしょう。?

 

次の記事では、眠りが浅くなるのを防ぐ対策法をご紹介します>>